【NHK教育テレビ】知るを楽しむ 私のこだわり人物伝
私と彼のただならぬ関係 -寺山修司-
「知るを楽しむ」シリーズはいろいろ興味深いテーマを取り上げていて、どれも好きだが、特に「私のこだわり人物伝」は向田邦子や市川雷蔵、江戸川乱歩などを取り上げたりしていて、大好きなシリーズ。昨夜は美輪明宏が案内する
寺山修司の放送の最終回だった。
第1回 千の美意識をもつ男
インタビューに答える寺山さんの青森なまりでとつとつと話す様子が印象的。人と目を合わせて喋るのが苦手なとてもシャイな人だったらしい。「田園に死す」など映画のシーンも数々紹介。寺山さんの映画をはじめて観た時は、今までにない世界が展開されていて、すごいカルチャーショックを受けました。映画をまた観たくなった!
第2回 熱く麗しきあの時代
アングラ演劇集団「天井桟敷」のゲリラ演劇や、新宿花園神社の唐十郎の紅テント、新宿思い出横町など、当時の新宿は日本の新しい文化の発祥地だったなどを紹介。この頃の新宿に行ってみたかった!刺激的だったんだろうなぁ。
第3回 ハハ地獄
美輪明宏主演「毛皮のマリー」の一部を紹介しながら、寺山と母ハツの関係にせまる。おどろおどろしいナレーションに爆笑。この母あっての寺山芸術だったのだなぁ。
…五年たてども 母死なず 六年たてども 母死なぬ
十年たちて 船は去り 百年たちて 鉄路消え
よもぎは枯れてしまふとも 千年たてど 母死なず 万年たてど 母死なぬ…
ねんねんころり ねんころり ねんねんころころ
第4回 百年たったら意味ワカル 対談/美輪明宏×九條今日子
寺山さんの元奥さんで、離婚後も寺山芸術を影で支えた九條さんが語る寺山。新婚当初から食事は二人きりでしたことがなかったぐらい、寂しがりやで家庭オンチだったとのこと…。肝硬変で苦しみながら沖縄で撮影した映画「さらば箱舟」で小川真由美が叫ぶシーンが「百年たったら意味ワカル」!九條さんが「つい最近まで寺山がしょっちゅう出てきてね…」という「霊」の話にゾーーー!