今や「ハリー・ポッター」同様に知らないとちょっとヤバイ(?)感じだったので、読んでみたが、読むのが遅い私でも2日間で上中下巻を一気に読み終えることができた、とてもテンポのいいサスペンス。
映画化も話題になっているが、主人公のロバート・ラングドンは、最初の容貌描写にハリソン・フォードみたいな…と出てくるので、最後まで映画のトム・ハンクスよりもハリソン・フォードをイメージして読んでしまった。
舞台になるパリとロンドンの建造物や、美術作品などがズラズラ出てくるが、どれも有名なものばかりなので、冒頭のグラビアページがなくても、その場所や作品をイメージできるところは、最初から映画化を意識して書かれたのが伺える、娯楽作品。
しかし話題の映画の方は
●カンヌ試写会は冷淡 映画ダ・ヴィンチ・コード
●映画「ダ・ヴィンチ・コード」、インドでも議論の的に
●「ダ・ヴィンチ・コード」人気の背景に宗教的無知=バチカン枢機卿
●ソニー製品の不買運動を カトリック系団体呼び掛け
●「ダ・ヴィンチ・コード」意外に不評
●「ダ・ヴィンチ」ピンチ!?カンヌ賛否両論カンヌで行われた試写会での批評は大半が辛口。上映中にはやじが飛ぶなどしたという…と、ちょっと不安な評価が。
でもパリやロンドンに旅行に行った事がある人なら、あーあそこかぁ、とすぐに思い描けるし、テート・ギャラリーの「岩窟の聖母」も以前に観ているし、テンプル教会にも観光で行ったりしたので、余計に作品に臨場感を感じてしまう。作品のテーマになっている謎も、何かでそんな説を読んだような…という感じで、突拍子もない説ではない感じがして、フィクションと解りながらもついつい引き込まれてしまう。作中に出てきたマーティン・スコセッシの『最後の誘惑』が未見なので、是非とも観てみたくなった。
『
ダ・ヴィンチ・コード(上)』『
(中)』『
(下)』
ダ・ヴィンチ・コード 公式ファンサイト