「ダ・ヴィンチ・コード」に続きロバート・ラングドンのシリーズ第1弾
「天使と悪魔」を読む。
話はセレンというスイスにある研究機関の物理学者が残殺され、その胸には「イルミナティ」という組織の犯行を臭わす焼き印が押されていた。イルミナティは17世紀にガリレオが創設し、その後は反キリスト教の科学者結社として暗躍していた古い秘密結社。その研究をしているラングドンは事件解明の手助けの要請を受け、スイスのセレンへ飛ぶ。しかし殺された学者は「反物質」という世界的な大発見をしていて、それが盗まれていたことが発覚。それは研究所から持出されると驚異の爆弾になる代物だった。そしてその反物質がヴァチカン大聖堂に仕掛けられていることがわかり、ラングドンは急きょローマのヴァチカンへ。ラングドンはイルミナティの驚異からカトリックの総本山ヴァチカンを救えるのか?!という、「ダ・ヴィンチ・コード」に負けないハラハラのサスペンス。こちらも負けじとヴァチカンの美術がワンサカ出てくるし(特にベルニーニがキーに)、ローマの市内観光をしているようなカーチェイスや謎解きもアリ。ラングドンに恋の話もあったり(?)と面白さは「ダ・ヴィンチ・コード」に負けてない。
「ダ・ヴィンチ・コード」の大ヒットを受けてこちらも映画化される様子だが、ヴァチカンの奥深くまで潜入するシーンなどはどう撮影されるのだろう?楽しみ!
「
天使と悪魔(上)」「
天使と悪魔(下)」
関連:「
デセプション・ポイント」「
パズル・パレス」