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キャラクター/孤独な人の肖像 ★★★★
【BS日テレ】数本しかまだ観た事がないオランダ映画。監督はマイケ・ファン・ディム、出演はヤン・デクレイル、フェジャ・ファン・フェット、ベティ・スヒュールマン。1920年代のオランダの港町を舞台に、私生児として育てられた青年とその父のミステリアスな愛憎劇。当時のヨーロッパ(キリスト教文化圏)に有りがちな、閉息的な身分社会で、底辺の生まれから地力で知性をも身につけ、弁護士にまでなる青年が主人公。どの役者も上手くて、重厚なキャラを作り上げている。しかしこの邦題、もう少し良いタイトルが付けられなかったのだろうか?
1997年アカデミー外国語映画賞受賞
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コーリャ 愛のプラハ ★★★★★
【NHKBS】独身貴族の男がひょんな事で小さな男の子の面倒をみることになる…という話は「
アバウト・ア・ボーイ」に似ているけど、こちらは旧ソ連軍に民主化運動を抑圧されていたチェコソロバキアを舞台にしている。当時の抑圧された芸術家たちの姿や、貧窮するチェコの人々の生活が見えてくる。ロシアの少年コーリャとだらしない男ロウカの言葉の通じなくてぎこちない関係も、ユーモアがあってイイ。監督はチェコのヤン・スベラーク。
1996年アカデミー外国語映画賞受賞
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