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ピロスマニ ★★★★
【BS11】二十世紀初頭のグルジヤの独学の天才画家ニコ・ピロスマニの数奇な生涯を描く伝記映画。居酒屋に飾られた彼の絵は村人から愛されていたが、町から来た批評家たちに「ペンキ絵」と叩かれてしまう。やがて村人も彼の絵に見向きもしなくなり…。監督はゲオルギー・シェンゲラーヤ。ピロスマニの絵そのものが体現できるような静かな映像詩。
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木靴の樹 ★★★★★
【BS11】監督はエルマンノ・オルミ。北部イタリア・ベルガモ近郊の農村の貧しい農家を舞台に、小さな息子のために木靴をこっそり作った父親は、領主の木を勝手に切り倒したとして、家族ごと追い出されてしまう…。19世紀末の貧しい農村の生活の様子が淡々と描かれていて、まるでミレーの絵を見ているような美しさがある。バッハの音楽も農民たちの日々の映像に崇高さを演出している。
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